高等部専攻科
専攻科コラム 「自分に刺す、最初の一歩」
専攻科理療科の1年生が入学して38日が経過しました。これまでは、鍼の歴史や素材といった基礎知識の習得に加え、刺鍼練習台への刺鍼を繰り返す日々が続いていました。
本日の授業はついに、自分の体に鍼を刺す「自らへの刺鍼」に挑戦する日がやってきたのです。
着実な一歩 前期の到達目標
鍼の実技において、前期には以下の4つの目標が掲げられています。
①刺鍼器具の適切な取り扱い、消毒、手指衛生の徹底
②刺鍼の基本動作を的確に行うこと
③皮膚に対して垂直に刺し入れること
④鍼の長さや方向を意識し、指示通りの深さと角度で刺入すること
今回使用されたのは、長さ寸3(約40mm)、太さ0.16mmという繊細な鍼です。生徒たちは、比較的刺入しやすい大腿部や下腿部を選び、慎重に鍼先を進めていきました。
初めて自分の皮膚を貫く感触に、独特の緊張感が漂います。しかし、実習を終えた生徒たちからは、意外にも前向きな声が聞かれました。
「割と簡単に刺すことができました」「多少の痛みはありますが、耐えられないほどではありません」
最初の一歩としては、非常に「上出来」と言える頼もしい反応です。
自分への刺鍼で痛みを抑えられるようになれば、次は教員の身体を借りての練習、そしてクラスメイト同士での練習へとステップアップしていきます。
自らの身体で痛みを知り、それを技術へと昇華させていく。そんな彼らの成長を、また次の機会に見学できるのが今から楽しみです。
【札幌視覚支援学校 教職員コラム】北海道盲導犬協会ガイドドックオープンデーへの参加報告
日時:令和8年4月26日(日)
本校では、理解啓発活動の一環として、北海道盲導犬協会主催の「ガイドドックオープンデー」に参加しました。本イベントへの参加は今年で3年目となります。
当日は幸いの晴天に恵まれ、会場には約1,400名もの方々が来場されるなど、例年通り大盛況でした。
イベントでは盲導犬の歩行体験や白杖体験、オリジナルグッズの販売など、盛りだくさんの内容が用意されていました。
私たちも、チャリティーマッサージブースを出展しました。今年は教職員8名が運営に携わり、うち6名の施術者がご来場の皆さまへ15分程度のマッサージを提供させていただきました。
施術を受けてくださった方々からは、温かいお言葉を多数いただいております。
【患者様の声】
「中途から学び直す生徒さんの話を聞いて、頭が下がる思いです。素晴らしいですね。」
「施術のおかげで体がとても軽くなり、大変楽になりました。ありがとうございます。」
「毎年楽しみに参加させていただいています。また来年も楽しみにしています。」
今回のイベントを通じて、より多くの方々に本校の取り組みを知っていただく素晴らしい機会となりました。今後も地域の方々との交流を深め、本校の活動を広めていくために、継続してイベントへ参加していきたいと思います。
桜舞う春、専攻科に新たな息吹 ―― 令和8年度 新入生オリエンテーション・レポート ――
春の光が心地よく降り注ぐ4月9日。令和8年度、私たちの専攻科に5名の新入生が仲間入りしました。
入学式を終えたばかりの彼らの表情には、これから始まる未知の学びに対する「期待」と、少しばかりの「不安」が混じり合っているように見えます。そんな彼らをサポートすべく、本日は新入生オリエンテーションが開催されました。
オリエンテーションの場では、専攻科特有の専門的な学習カリキュラムや成績評価の仕組み、そして充実した学校生活を送るためのルールや部活動についての説明が行われました。皆、真剣な眼差しでメモを取り、これから始まる日々に思いを馳せている様子が印象的でした。
その後は、自分たちの拠点となるホームルーム教室や、技術を磨くための実技室を見学。新しい環境を一つひとつ確認する姿からは、「早くここで学びたい」という意欲が伝わってきました。
また、午後からは一歩外へ踏み出し、学校周辺の電停やバス停、近隣の店舗などを巡り、明日からの通学路や生活圏をしっかりと確認していました。
明日はついに登校3日目。いよいよ本格的な授業の幕開けです。期待を胸に、元気に登校してきてくれることを待っています。
【高等部専攻科】専攻科3年 症例検討会を行いました。
専攻科3年では、日頃の臨床実習の中で、生徒各自が興味のある疾患や症状への施術に取り組む「継続治療」を行っています。毎年10月には、その継続治療の治療経過・結果を考察・発表する「症例検討会」を実施しています。今年度も各生徒が様々なデータを示しながら発表し、活発な意見交換が行われました。
【令和7年度発表テーマ】
○頸肩部のこりに対するあん摩施術
○腰痛に対する按摩の一症例
○母指CM関節近傍疼痛に対する四肢末梢鍼通電による疼痛抑制効果の検証症例
○変形性股関節症が疑われる諸症状に対する理療治療
○坐骨神経痛患者に対する理療治療の1症例
○棘下筋・小円筋の過緊張と循環不全によりおこる上肢痛に対する筋パルス、置鍼およびあん摩治療の1症例
○殿皮神経障害の合併が疑われる腰部脊柱管狭窄症に対する理療治療の一症例
○腰痛及び不定愁訴を訴える患者に対する奇経治療の1症例
○肩こりに対する遠隔部刺鍼の効果について
○ 肩関節周囲炎「腱板炎」に対する理療施術
【1年生の声】
○長い期間、1人の患者さんと向き合い、試行錯誤して改善を目指す姿に感動しました。堂々と発表されていて医療ドラマのワンシーンのようでとてもかっこよかったです。分からない用語が並び、理解できない部分が多いながらも、1年生の時から参加させていただけて良かったです。今後、直面する施術の流れがイメージできてとても有意義な時間となりました。
○内容が高度で、事前に資料に目を通して臨んだが、理解の追いつかない専門用語や検査項目、考察の論理の多さを痛感した。自分が2年後にあるべきレベルが明確になり、今後の学習意欲が刺激された。
○患者との信頼関係があって大きな治療効果になる、この点が大事なことと感じました。
【3年生の声】
○自分の伝えたいポイントをしっかりまとめるだけではなく、どのようにすれば相手に伝わるのかを考えながら発表に臨みました。それでも自分の伝えたかった内容の半分程度しか説明できなかった気がします。
○今回、「考える」ということの重要性と難しさを改めて感じました。何も材料が無いのに考えられるわけも無く、そういった意味で知識不足、勉強不足を感じながら、継続治療・レポート作成できたのが自分にとって大きな収穫でした。
○症例検討会を終えた後、久しぶりに継続治療を行っていた患者様に施術を行う機会がありました。細かい部分まで診察し、これまで気づかなかった変化もとらえることができました。自分が成長したことを実感できました。
【高等部専攻科】北海道庁での定期臨床実習が終了
10月22日、専攻科1年生が北海道庁別館を訪問し、道庁職員の皆様にマッサージ施術を行いました。
今年度から、月1回の職員健康相談に合わせて実習を行っており、今回が4回目の訪問となります。
実習では、保健師が健康相談を行っているスペースの一角をお借りし、お一人約15分程度のマッサージ施術を行いました。
ご利用頂いた職員の皆様から「月に1回の施術を楽しみに待っていました」「午後も仕事ができそうです」などの感想を頂きました。参加した1年生も、貴重な臨床経験を積むことができたようです。
【1年生の声】
○施術を受けた方々は、皆さん頸肩の張りがすごかった。
○デスクワークの人の肩こりの硬さに驚いた。
○つらいわけではないとおっしゃっていたが、若い方であっても肩甲骨がカチコチで動かなくて驚いた。