高等部専攻科
【高等部専攻科】専攻科3年 症例検討会を行いました。
専攻科3年では、日頃の臨床実習の中で、生徒各自が興味のある疾患や症状への施術に取り組む「継続治療」を行っています。毎年10月には、その継続治療の治療経過・結果を考察・発表する「症例検討会」を実施しています。今年度も各生徒が様々なデータを示しながら発表し、活発な意見交換が行われました。
【令和7年度発表テーマ】
○頸肩部のこりに対するあん摩施術
○腰痛に対する按摩の一症例
○母指CM関節近傍疼痛に対する四肢末梢鍼通電による疼痛抑制効果の検証症例
○変形性股関節症が疑われる諸症状に対する理療治療
○坐骨神経痛患者に対する理療治療の1症例
○棘下筋・小円筋の過緊張と循環不全によりおこる上肢痛に対する筋パルス、置鍼およびあん摩治療の1症例
○殿皮神経障害の合併が疑われる腰部脊柱管狭窄症に対する理療治療の一症例
○腰痛及び不定愁訴を訴える患者に対する奇経治療の1症例
○肩こりに対する遠隔部刺鍼の効果について
○ 肩関節周囲炎「腱板炎」に対する理療施術
【1年生の声】
○長い期間、1人の患者さんと向き合い、試行錯誤して改善を目指す姿に感動しました。堂々と発表されていて医療ドラマのワンシーンのようでとてもかっこよかったです。分からない用語が並び、理解できない部分が多いながらも、1年生の時から参加させていただけて良かったです。今後、直面する施術の流れがイメージできてとても有意義な時間となりました。
○内容が高度で、事前に資料に目を通して臨んだが、理解の追いつかない専門用語や検査項目、考察の論理の多さを痛感した。自分が2年後にあるべきレベルが明確になり、今後の学習意欲が刺激された。
○患者との信頼関係があって大きな治療効果になる、この点が大事なことと感じました。
【3年生の声】
○自分の伝えたいポイントをしっかりまとめるだけではなく、どのようにすれば相手に伝わるのかを考えながら発表に臨みました。それでも自分の伝えたかった内容の半分程度しか説明できなかった気がします。
○今回、「考える」ということの重要性と難しさを改めて感じました。何も材料が無いのに考えられるわけも無く、そういった意味で知識不足、勉強不足を感じながら、継続治療・レポート作成できたのが自分にとって大きな収穫でした。
○症例検討会を終えた後、久しぶりに継続治療を行っていた患者様に施術を行う機会がありました。細かい部分まで診察し、これまで気づかなかった変化もとらえることができました。自分が成長したことを実感できました。
【高等部専攻科】北海道庁での定期臨床実習が終了
10月22日、専攻科1年生が北海道庁別館を訪問し、道庁職員の皆様にマッサージ施術を行いました。
今年度から、月1回の職員健康相談に合わせて実習を行っており、今回が4回目の訪問となります。
実習では、保健師が健康相談を行っているスペースの一角をお借りし、お一人約15分程度のマッサージ施術を行いました。
ご利用頂いた職員の皆様から「月に1回の施術を楽しみに待っていました」「午後も仕事ができそうです」などの感想を頂きました。参加した1年生も、貴重な臨床経験を積むことができたようです。
【1年生の声】
○施術を受けた方々は、皆さん頸肩の張りがすごかった。
○デスクワークの人の肩こりの硬さに驚いた。
○つらいわけではないとおっしゃっていたが、若い方であっても肩甲骨がカチコチで動かなくて驚いた。
【高等部専攻科】北海道庁「ほっこりふれあいプロジェクト」に参加
9月18日、「特別支援学校ほっこりふれあいプロジェクト」に専攻科全生徒が参加しました。北海道庁1階交流広場にイスを並べ、15分程度の首や肩へのマッサージ施術を行いました。4時間にわたるイベントで、約90名の皆様に授業で培った技術を提供することができました。
最初は緊張していた1年生も、時間を追うごとに会話も弾むようになり、笑顔あふれる明るい雰囲気で実習を終えることができました。
多くの方々との交流を通して、生徒は手技療法が笑顔を提供できる技術であること、自分にその技術が備わっていることを再認識したようでした。
【生徒の声】
緊張しました。でも、北海道マラソンのボランティアマッサージでランナーに施術を行った経験があるので、そのときよりも会話を楽しみながらできたように思います。こういった実習を通して、自分が少し場慣れという点で成長したように思います。
【高等部専攻科】北海道マラソン2025にマッサージボランティアとして参加しました
8月31日(日)に行われた北海道マラソン2025にマッサージボランティアとして専攻科生徒・職員全員で参加しました。この日に向けて、ランナーに適したマッサージ施術の練習、施術時のリスク対応などについて入念に準備してきました。当日は陽射しが遮られる時間が多く、「ここ数年では、一番走りやすかった。」「陽射しが時々強く感じたが、湿度が低く思い通りに走れた」といったランナーが多かったようです。
そのため、例年に比べて、施術中に足がつるなどの急激な悪化を起こすランナーが少なく、穏やかな雰囲気で施術を提供できました。各生徒は笑顔でランナーを出迎え、それぞれに合わせた丁寧な施術を行っていました。
今回、この貴重な場を提供いただいた大会組織委員会、ならびにボランティアユニフォームやマッサージに使用するタオルを提供いただいた大会パートナーのよつ葉乳業(株)の皆様に感謝いたします。ありがとうございました。
今後も、北海道民の皆様の健康の維持・増進やアスリートのパフォーマンスアップに寄与できるあん摩マッサージ指圧師の育成に努めてまいります。
[参加した生徒の感想]
昨年も参加しましたが、今年は落ち着いてランナーに対応できたと思います。普段の臨床実習で施術する患者さんとランナーとでは、筋肉のつき方が違うので、押圧する方向や強さに注意を払いました。とても良い経験になりました。
【高等部専攻科】北海道庁での定期臨床実習を開始
5月21日、専攻科3年生が北海道庁別館を訪問し、道庁職員の皆様にマッサージ施術を行いました。
今年度から、月1回の職員健康相談に合わせて実習を行うこととなり、今回がその第1回目となります。
実習では、保健師が血圧測定や健康相談を行っているスペースの一角をお借りし、お一人約15分程度のマッサージ施術を行いました。
ご利用頂いた職員の皆様から「緊張感から解放されました」「体が軽くなったように感じる」
などの感想を頂きました。
「受療後に業務を再開する皆様に、刺激量(強さ)は適切だったのか?少し施術部分にこだわりすぎたのではないか?」業務の合間に施術を行うことで業務効率を上げる、というヘルスキーパー実習を通じて、生徒は新たな思考を始めたようでした。