2026年5月の記事一覧
専攻科コラム 「自分に刺す、最初の一歩」
専攻科理療科の1年生が入学して38日が経過しました。これまでは、鍼の歴史や素材といった基礎知識の習得に加え、刺鍼練習台への刺鍼を繰り返す日々が続いていました。
本日の授業はついに、自分の体に鍼を刺す「自らへの刺鍼」に挑戦する日がやってきたのです。
着実な一歩 前期の到達目標
鍼の実技において、前期には以下の4つの目標が掲げられています。
①刺鍼器具の適切な取り扱い、消毒、手指衛生の徹底
②刺鍼の基本動作を的確に行うこと
③皮膚に対して垂直に刺し入れること
④鍼の長さや方向を意識し、指示通りの深さと角度で刺入すること
今回使用されたのは、長さ寸3(約40mm)、太さ0.16mmという繊細な鍼です。生徒たちは、比較的刺入しやすい大腿部や下腿部を選び、慎重に鍼先を進めていきました。
初めて自分の皮膚を貫く感触に、独特の緊張感が漂います。しかし、実習を終えた生徒たちからは、意外にも前向きな声が聞かれました。
「割と簡単に刺すことができました」「多少の痛みはありますが、耐えられないほどではありません」
最初の一歩としては、非常に「上出来」と言える頼もしい反応です。
自分への刺鍼で痛みを抑えられるようになれば、次は教員の身体を借りての練習、そしてクラスメイト同士での練習へとステップアップしていきます。
自らの身体で痛みを知り、それを技術へと昇華させていく。そんな彼らの成長を、また次の機会に見学できるのが今から楽しみです。
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